湖畔のプライベート・ビーチ

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残念ながら、私個人が所有しているわけではなく。

チューリッヒ湖の沿岸には、そのエリアの住民のために開放される「プライベート・ビーチ」というものがある。門番を見たことはないが、パトロールは回って来るので、やはり、勝手に入ってはいけないらしい。

6月初旬、ビーチの鍵が開けられると、気温が高い日の午後ならば、だいたい何時に通っても、誰かが寝そべっている。

週末ともなれば、家族で日光浴。大人は本を読んだり、ぼ~っと湖を眺めていたり。ダイビング、ヨット、カヌー。
水鳥も、人間も、一緒に泳いでいる。

北ヨーロッパの夏は、美しく、短い。
夏を名残惜しむという余韻はなく、8月に入れば、やがて、すとんと秋になる。

そのせいか、太陽を思う存分浴びることのできるこの時期にはむしろスイスにいて、涼しくなってから、南欧や北アフリカ、トルコあたりで長い休暇を取る人も少なくない。

大人だけのカップルなら、ここでは、インディペンデントという形容で、そんな自由もきくようだ。

メールを出して、2週間オフィスを留守にしています、というオートリプライが返ってくると、あっ、またいない、今年何度目の休暇だろう、と、これも不思議に思うことのひとつ。

チューリッヒは、昨日からゾンマーフェーリエンSommerferien。8月半ばまで、学校は夏休みだ。

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