チューリッヒ歌劇場の来年度のプログラムが発表されている。アンドレアス・ホモキ3期目のリードとなるが、プルミエは、オペラ10本、バレエは3本を核に構成された。
幕開けは、9月21日。ホモキ演出による、ワーグナーの「ローエングリン」。
11月には、日本でも人気の高いウィリー・デッカーの演出で、ベンジャミン・ブリテンの「ネジの回転 The turn of the screw 」が登場する。チューリッヒで半世紀ほど前に上演されたことがあるらしいが、珍しい演目だ。
クリスマスシーズンから新年にかけては、このシーズンにふさわしくモーツァルト最晩年の傑作「魔笛」を上演。ドイツのマインツ歌劇場のタチヤナ・ギュルバカが演出する。
バレエは、10月にクリスチャン・シュプック振り付けの「アンナ・カレーニナ」で幕を開ける。
1月。エドワード・クルグ、ウィリアム・フォーサイス、クリスチャン・シュプックの3人の振り付けで、「STRINGS」を上演。
バレエのプルミエ3作目は、「ジゼル」。大御所パトリス・バールの振り付けによる。
上の写真左から、ファビオ・ルイージ、アンドレアス・ホモキ、クリスチャン・シュプック。その隣りは、コマーシャル・ディレクターのクリスチャン・ベルナー。
シーズンを通して俯瞰すると、人気の高いオペラの数々を再演しながらますます挑戦的なプレゼンテーションをしてくるように見える。秋からの展開に、ヨーロッパを代表する名門歌劇場ならではの伝統と斬新なサプライズあふれる企画力を期待していきたい。