もれなく、追い風

このイラスト。どことなくキリコGiorgio de Chiricoの世界に似ていないだろうか。

昔、教科書で見た「通りの憂鬱 Mystery and Melancholy of a Street.」
タイトルを思い出せなくても、極端な遠近法と変調の不安感に記憶がある。

1918年。トリスタン・ツァラ Tristan Tzara がチューリッヒ・ダダを宣言したとき。旧市街のバーにキリコが一緒にいたわけではないけれど、二人はこの時期かなり親しかった。

帰る家に向かうのか、帰ることのできないところへ行ってしまうのか。
少女の回す輪が、自転車を連想させた。

真逆に引力が働く長い髪。宙に浮きそうな車輪。
Tailwind inclusive

電動自転車を買うと、こんな追い風がついてくるらしい。

ブランド力が加速されているかどうか、ちょっと不安、というのも戦略なのだろうか?

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Advertising Agency: Advico Young & Rubicam, Zurich, Switzerland
Creative Directors: Dominik Oberwiler, Martin Stulz
Art Director: Matthias Kadlubsky
Copywriter: Markus Rottmann
Photographer: Paolo Emmanuele
Retouching: Stephan Riederer, Pixelpolish

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