モミの木は、日本の森から。シナモン、胡桃、干し林檎は、スイスから。バンホフ・シュトラッセで以前から欲しいと思っていたきれいな手刺繍のテーブルクロスを見つけてうれしくて、そうだ、12月になったらに登場させようと、楽しみにしていた。
少し早めに開いた東京オフィスのクリスマス・ディナー。ジェネレーションも情報も知恵もシェークしようと、世代を超えて集った女性たちは、いずれもいい感じに肩の力が抜けている、お洒落でチャーミングなワーキングウーマンだ。
会議が長引いているらしく、前菜担当、赤ワイン担当からショートメールが届いた。
「それじゃあ、ゆっくり待ちましょうよ」と、アぺロのシャンパンを開けると、とたんにお喋りに弾みがついてゆくが、今日のメンバー全員が勢ぞろいして席に着いた瞬間、ふっ、と立ち昇った空気に、「すごいねっ」と顔を見合わせるほど、部屋がキラキラ華やかになった。
夜が深くなるにつれ、話は来年のこと、未来のこと、それから、一緒にできそうなことも思いついたりして。人生のかなりの時間を知っている友達も、もっとずっと若い友達も、グラスを重ね、みんな幸せそうに笑っている。
素敵なイヴを。
メリー・クリスマス。
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