六人の天使

オペラ座の近くに、NZZという新聞社のビルがある。
その通りから湖に沿った道を歩くと、セレクトショップ系のインテリアのお店が何軒か並んでいる。

クリスマス前のある日、六人の天使を見つけに行った。

実は昨年欲しくてうっかり買い逃したが、お店の方に尋ねたらしばらく首をかしげ、「ああ、います、います」と、扉の向こうから両手に乗せて連れてきてくださった。

「とっても小さい天使で、全部が違う仕草をしていて、いろんなところにパラパラと置いてみたくなるような顔をしていました」と、何とも要領を得ない私の説明が通じたようで、シフォンの布から、ひとり、ふたりと出てきて六人並んだ。

誰かが来たときに、ちょこんちょこんと、思いがけない場所にひとりひとりが座っていたり寝転んでいたりするのが面白そうだけど、アドベントクランツのキャンドルが1本ずつ灯っていく間は、そうだ、ここにいてもらおうとリースのそばで遊んでいてもらった。

クリスマスイヴから数えて4週間前。今年は、11月最後の日曜日に、1本。
この前の日曜日に、4本目のキャンドルを灯した。

モミの木は、近くの森からも、ヨーロッパのさらに北からも運ばれる。

飾るのは、24日という伝統がある。

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