ジャンルを超えた表現者たち。第5回チューリッヒ映画祭

レッド・カーペットに登場したテリー・ギリアム監督

ヨーロッパのフィルム・フェスティバルとして、年々注目度を高めているチューリッヒ映画祭 Zurich Film Festivalが、5回目を迎えた。映画史上に残る大作を含め、60を超えるスイス及び海外の作品が上映されている。

インターナショナル・フューチャー、インターナショナル・ドキュメンタリー、ドイツ語フィルムの3部門がコンぺティション。これとは別に、デジタル映像やショート・フィルムなど幅広いジャンルの作品を観ることができる。
ヨーロッパ諸国はもちろん、アメリカ、メキシコ、イスラエル、ロシア、韓国などから参加。今回は、アルゼンチンのフィルムを数本シリーズで上映していることも話題になっている。

独自の表現と優れた才能を世界中から見つけ出し、その活動を奨励していこうという主旨があるが、若く、意欲的な映画人が集中しやすいチューリッヒの持つ斬新さと地の利にかなった映画祭であるとも言える。

関連イベントや若手のプロデューサーたちによるワークショップが各所で開催。さらに、モーガン・フリーマンMorgan Freeman、マイケル・キートン Michael Keaton、ピーター・フォンダ Peter Fondaなどのスピーチもプログラムされている。

「黄金の目 Golden Eye」は、優れた映画人たちへ授与される賞。

ロマン・ポランスキー Roman Polanski拘束の報道で、この映画祭の知名度も一挙に上がったようだが、ポランスキー氏に与えられたのが「功労賞 A TRIBUTE TO …」。業績への評価は揺るぎないものであると、氏不在のまま授賞式が行われることが、瞬時に発表されていた。回顧上映は、予定通り進行している。

生涯業績賞とも言える「黄金のアイコン Golden Icon」は、「ミリオンダラー・べイビー」「ショーシャンクの空に」「ドライビング Missデイジー」など多くの作品で知られる、モーガン・フリーマン Morgan Freemanに授与される。

10月4日まで

Photo: Zurich Film Festival

https://zff.com/en

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